FINESSENCE

COLUMN

[ AROMA ] 2017.03.03

冬の晴れた日とは明らかに違う、日差し。

黄色やオレンジの温かい色が、フィルターとなって目に映る。

ゆっくりと「静」から「動」へと変わっていく。

 

寒さを凌いで、ポケットの中で握りしめていた拳の力が緩み、

こわばった肩や噛みしめていた奥歯も、その緊張から開放される。

 

ふと風の中に、花の香りを感じる。

香りの主を探すと、うっすらとピンク色の沈丁花が咲いていた。

「もう春なんだ。」

と、花の香りで季節が春へと移り変わるのを知る。

 沈丁花

花の香りは幼い頃の記憶を呼び起こして、

小学生だった頃の思い出が鮮明に浮かぶ。

通学路に咲いていた沈丁花。

 

1学年の終了も間近となって、新学期へ向けて準備が始まる。

たくさんの期待と、少しの不安を胸に。

 

仲良しのあの子とは同じクラスになれるだろうか?

担任の先生は誰だろうか?

 

入学や就職ともなれば、それこそ不安も大きくなるものだろう。

 

たくさんの出来事が思い出となって走馬灯のように駆け巡る。

慣れ親しんだ、人や場所。

留まる事の選択肢はなく、ただ前へと進まなくてはいけない。

 

どんなに年を重ねても、人はリセットとスタートを繰り返して歩み進んで行く。

 

時には自分の意思で。

時には受け入れなくてはならない変化で。

 

どちらにしても一歩踏み出すならば、スタートは春がいい。

 

眠っていた生命が目覚め動き出すから。

新しくスタートするのは、自分だけではないと思えるから。

 

そんな事を考えながら歩いていると、近所の小学校の体育館から

子ども達の歌声が聞こえてきた。

 

卒業式の練習だろうか。

澄み切った空に心地よく響いている。

 

未来への希望に満ち溢れたその歌声は、この先にある幾多の困難も

必ず乗り越えて行くんだという決意表明にさえ聞こえてくる。

希望

子ども達の歌声と共に、また沈丁花の香りがした。

 

<エッセンシャルオイル>
スタートに勇気を与えてくれる香り
ローズマリーベルベノン2+レモン3

<アロママッサージオイル>
一生懸命歩いた脚に
レッグ&フット                                      

 <KANNA YAMAMOTO>