FINESSENCE

COLUMN

思い出

[ AROMA ] 2016.07.28

私の夏休みの思い出といえば、枝豆。

 

私が子どもの頃、母の実家である祖父母の家は、農業を営んでいました。

夏休みになると、小学生だった私は収穫された枝豆の出荷を手伝い、

東京へ帰る際にお小遣いを頂く・・・ちょっとした夏のアルバイトでした。

 

畑から収穫したばかりの枝豆を枝から取り、ネットの袋に詰めて重さを測る。

その作業を繰り返し…繰り返し…

すぐに飽きて、仕事を放り出し遊んでいたのはご想像の通り。

 

もちろん枝豆は、お昼にもおやつにも登場する。

バケツの中で地下からの冷たい水に冷やされた、

育ち過ぎのキュウリやトマトと一緒に。

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あれから30年以上が経った今も、スーパーでネットに入った枝豆を見つけると

夏休みのお手伝いを思い出す。

あの時のお小遣いを何に使ったかは覚えていないけれど、あの枝豆の香り

畑の土の匂い、キュウリの青い香り、それは今でもはっきりと覚えている。

 

嗅覚と記憶の密接な関係を実感する瞬間でもあります。

 

思い出した匂いは私を一気に子ども時代へと引き戻し、

まるで、今でも変わらずにその場所があるような、錯覚さえ感じてしまう。

 

縁側の蚊取り線香で、従兄弟が火傷をしてしまったこと。

遠くから風に乗って時々鼻をつく堆肥の匂い。

思い出が、思い出を呼び覚まし溢れだす。

 

強烈な印象のシーンだけでなく、何気ない日常にあった香り。

そんな香りがとても愛しくせつない香りとなる。

 

愛しい思い出は生きる力となって、時に折れてしまいそうな心を元気づけてもくれます。

 

この夏の香りが、未来の自分への支えとなるかもしれません。

 

素敵な夏でありますように。

 

★★★静かな高原に吹く風のようなブレンド★★★
Aroma Diffusion ― アロマディフュージョン
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<KANNA YAMAMOTO>